歴史学 身分制社会

身分制社会を考えるヒントを紹介します。

 

現代は身分制社会に近づいているという指摘を聞きます。例えば

筑摩書房 教育格差 ─階層・地域・学歴 / 松岡 亮二 著

(教員採用試験対策で読みました)

 

私は昔、東洋史で論文を書こうとしていたとき、

宋代以後の中国は身分制社会か? と思っていました。

CiNii 図書 - 唐宋の変革と官僚制

隋文帝の治世に確立した律令官制を核とする律令体制・中世貴族政治は、安史の乱を境に崩壊し、身分社会は消滅した。唐宋の変革である。」という意見もありますが、

被差別民はどう考えるか?

 

中国近世の罪と罰 « 名古屋大学出版会

で有名な太田出氏も、中国の被差別民の研究をされています。

【第7回】なぜ、人は過去を知りたくなるの!? | ほとんど0円大学

(なお、このサイトは京大の研究者が研究を興味深く語るサイトで、大学デビューの人にはいいかも)

 

もちろん、中国史の身分論も研究はある。

東京大学学術機関リポジトリ

清代における「賤」の観念 : 冒捐冒考問題を中心に

 

日本史、西洋史の近世史でも、昔から身分制社会はキーワードのようです。特に

日本史の社会史の塚田 孝 (Takashi Tsukada) - マイポータル - researchmap

西洋史の社会思想史の成瀬治 - Wikipedia

西洋中世史でも、

刑吏の社会史 中世ヨーロッパの庶民生活 -阿部謹也 著|新書|中央公論新社

が有名。

 

おまけ 

太田氏は『中国近世の罪と罰』あとがきによると、

濱島敦俊名誉教授 - 大阪大学大学院 文学研究科 東洋史学研究室

片山 剛 (Tsuyoshi Katayama) - マイポータル - researchmap

に師事した。身分論とも関係する

「自新所」の誕生 : 清中期江南デルタの拘禁施設と地域秩序II

は濱島氏を意識?

 

以上です。