sazaesansazaesan’s diary

国語教育、教員採用試験対策、日本語教育に役立つであろう文献、サイトを紹介します。鷲田清一氏、内田樹氏の著作や青空文庫の抜き書きも多いです。

評論文の背景知識 内田樹『寝ながら学べる構造主義』

評論文の背景 内田樹「届く言葉」(『街場の文体論』所収) - sazaesansazaesan’s diary

に関連して

なーんだ、そんなことだったのか!『寝ながら学べる構造主義』内田樹 | 文春新書

の内容に対応した、内田樹氏のブログ記事を紹介します。

 

第1章

今の常識を構造主義が作ったという話は

11月12日 - 内田樹の研究室

 

第1章では、マルクスニーチェフロイトを概説。

彼らとの出会いは、

 

5月8日 - 内田樹の研究室

 

彼らの名前を引かないが

1月21日 - 内田樹の研究室

「自分が自由に思考していると信じているときにこそ、私たちはそのように思考することを構造的に強制されている」という認識

構造主義にもあてはまる。

 

オルテガニーチェ

ニーチェとオルテガ 「貴族」と「市民」 - 内田樹の研究室

ニーチェとその影響を受けた三島由紀夫反知性主義について。

沈黙する知性 - 内田樹の研究室

 

ニーチェを引かないが、内田氏自身の大衆社会についての意見。

12月17日 - 内田樹の研究室

 

第2章 ソシュール 

ラカンにも言及→3月2日 - 内田樹の研究室 にも。

自分オリジナルの言葉と誰かの言葉の受け売りについての議論は、

Voice について - 内田樹の研究室

で深められた。

(とつとつとしか話せない言葉について参考になる。)

 

(2/1追記 『私家版・ユダヤ文化論』脱稿 - 内田樹の研究室

には、ラカンの話と

「一読しただけではよくわからないように書く」こと。)

(5/15追記

ヤコブソンの影響 

言語学はなにを得て、なにを失ったのか | 学術機関リポジトリデータベース

P16 ストロース自らヤコブソンによる音素研究の影響を受けたと告白。

→同じことは

文学の授業における<解釈>と<分析>の統合 : P・リクールの論考を手がかりに

p25によると、リクールも同様の指摘を行った。)

 

第3章 フーコー

フーコーの問い方を、憲法再論 - 内田樹の研究室

で引く。

(2/1追記 追悼・橋本治 - 内田樹の研究室

実際に起きたことは必ずしも起きるべくして起きたこととは限らない。それとは違う出来事が起きてもよかったのだが、それはたまたま起きなかった。

もたぶんフーコー由来。)

 

→ブログ主としては、

 日本史では、歴史学 幕末 - sazaesansazaesan’s diary

 で紹介した諸論文が、倒幕への1つの道ではまとまらない歴史を書いていると思う。

 

4章 ロラン・バルト

バルトは引かないが著作権についての初期の発言

悪夢とコピーライツ - 内田樹の研究室

 

バルトの「作者の死」に関連して、批評家についての説明。

追悼・橋本治 - 内田樹の研究室

 

第5章 レヴィストロース

礼について - 内田樹の研究室

(2/1追記

評論文の背景 内田樹 街場のメディア論 - sazaesansazaesan’s diary

の7,8講のブログも参考。

なお、ストロースの紹介者として、

評論文の背景 人類学 - sazaesansazaesan’s diary

川田順三が特に有名)

 

6章 ラカン

ラカンの分析的対話

2月26日 - 内田樹の研究室

 

6月27日 - 内田樹の研究室

(6月の方には院生心得も)

 

知っていると想定されている主体

3月19日 - 内田樹の研究室

 

(『寝ながら~』には出ない例を使っているが)

あなたの隣人を愛しなさい - 内田樹の研究室

ラカンと宛先の話。

 

内田氏の構造主義への思い

身体の言い分 毎日文庫 | 毎日新聞出版

単行本版p86では、構造主義について、

ふつうの人とぜんぜん違う視点からごく当たり前に見える現実を見直して、それを徹底的にラディカルに考え抜いて、机上の空論にとどまらず、現場に出て行って、フィールドワークで仮説を固めていく。

と評価。

なお、

『身体の言い分』文庫版まえがき - 内田樹の研究室

もcallingを論じており、有益。

 

『寝ながら~』を書いたときの考え

「届く言葉」や『街場の文体論』とも関連する話。

「街場」という概念について - 内田樹の研究室

「高校生自身がおのれの生活実感の深層に向けて垂直に掘ってゆけばよい。」

(ブログ主は現代文でこの記事を教材にしたい。)

 

11月22日 - 内田樹の研究室

「川島は自分が知っていることのうち、読者が緊急に学び知らなければならないこと「だけ」を厳選し、精密な語法で、噛み砕いて、語る。」(注:川島武宜

→研究成果を分かりやすく伝える人への敬意。

 

補足 ロラン・バルト 

Language - OpenSquareJP|井上貢一研究室

構造主義言語学(ヨーロッパ)

や、広告分析における記号論も参考になる。

 

補足 合わせ読み 柄谷行人

内田樹氏の整理(特に第1章)を踏まえて、

『教養としての大学受験国語』石原 千秋 | 筑摩書房

過去問3

『言葉と悲劇』(柄谷 行人):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部

を読むといいかも。

 

補足 丸山圭三郎ソシュール研究

丸山圭三郎の    意識の深層におけるコトバの風景

  ラカンソシュールフロイト精神分析中心に論じる。

→著者の丸山の著作概要は、環境関係の

穴見愼一の 「自然科学と人間」の射程V

p34-36にあり。

(4/3追記 内田氏が、丸山圭三郎山口昌男の著書を学生時代に読んで、構造主義を学んだことは

アクレディテーション - 内田樹の研究室

に見える)

 

ソシュールについては

言語学はなにを得て、なにを失ったのか | 学術機関リポジトリデータベース

も参考。

 

2/28追記 

内田樹氏のブログから、本書に関係する記事のリンク

http://blog.tatsuru.com/2002/01/08_0000.html 

ソシュールと主体と武道  レヴィナス

http://blog.tatsuru.com/2002/01/23_0000.html 

コジェーヴ

http://blog.tatsuru.com/2002/03/17_0000.html 

ニーチェ

http://blog.tatsuru.com/2002/02/19_0100.html 

フーコー

http://blog.tatsuru.com/2002/02/19_0200.html 

http://blog.tatsuru.com/2002/02/26_0000.html 

ラカン

http://blog.tatsuru.com/2002/08/25_0000.html 

フェミニズムヘーゲルに影響された話と、

『寝ながら』にはないが、ギャッツビー

http://blog.tatsuru.com/2002/07/17_0000.html 

フーコー『性の歴史』

http://blog.tatsuru.com/2002/07/06_0000.html 

ブラック・セミノール

http://blog.tatsuru.com/2002/11/12_0000.html 

寝ながら執筆後に、オルテガを再読して気づく。

http://blog.tatsuru.com/2004/02/01_0000.html 

ストロースVSレヴィナス 

http://blog.tatsuru.com/2002/10/08_0000.html 

マルクス

http://blog.tatsuru.com/2000/12/13_0000.html 

ストロースのプリコラージュ

http://blog.tatsuru.com/2001/01/16_0000.html 

予測可能性な人

http://blog.tatsuru.com/2001/03/01_0000.html 

ソシオクレト

http://blog.tatsuru.com/2001/03/12_0000.html

バルトの著作権リナックス

http://blog.tatsuru.com/2001/10/22_0000.html 

村上龍はインタビューで「この小説は何を言いたいんですか?」という質問をしりぞけて、この小説が言いたいことはこの小説に書いてあります。ひとことで言えるなら小説なんぞ書きません、としごくまっとうな答をしている。

http://blog.tatsuru.com/2002/05/05_0000.html 

フェルマンの『女が読むとき、女が書くとき』

『寝ながら』にはない話

http://blog.tatsuru.com/2002/06/08_0000.html 

フェルマン前掲書

http://blog.tatsuru.com/2001/11/19_0000.html 

『寝ながら』のもととなった講義を準備した時の感想。

読むことの難しさ

「分かっちゃいるけど、分からない」

http://blog.tatsuru.com/2001/12/04_0000.html 

構造主義の本質

http://blog.tatsuru.com/2001/03/25_0000.html

現代思想のパフォーマンス

コミュニケーションとあいさつとレヴィストロース

http://blog.tatsuru.com/2000/06/20_0000.html 

歴史修正主義と『抑圧された記憶の神話』

http://blog.tatsuru.com/2000/02/17_0000.html 

子どもの定義と上野千鶴子との論争

サルトルの話が『寝ながら』に見える。

http://blog.tatsuru.com/2000/03/05_0000.html 

ラカンと物語の始まりについて

http://blog.tatsuru.com/2000/03/19_0000.html 

論文を書くときの気分と

ラカンの「知っていると想定されている主体」

http://blog.tatsuru.com/2002/04/13_0000.html 

レヴィストロース

『寝ながら』にはないが、三島由紀夫網野善彦の話も。

http://blog.tatsuru.com/2001/04/10_0000.html 

体臭と肩こりはソシュールの章に出る 

http://blog.tatsuru.com/2001/05/05_0000.html 

独裁者 行動の予測不可能性

http://blog.tatsuru.com/2002/05/10_0000.html 

ストロースとビジネス

http://www.tatsuru.com/columns/uhohoi1.html 

『同時代論-市場主義とナショナリズムを超えて』(間宮陽介、岩波書店、1999)について。

レヴィストロース

 

補足 合わせ読み

構造主義については、

『はじめての構造主義』(橋爪 大三郎)|講談社

も参考になる。

特に、3章の構造主義のルーツは、幾何学と遠近法が構造主義に与えた影響を述べており、国語教材に使えそう。

 

その他 5/15追記 

はじめての哲学/藤田 正勝|岩波ジュニア新書 - 岩波書店

 7章は言語に関して。

迷走するピアジェ - 本当に構造主義者だったのか? | 学術機関リポジトリデータベース

 教採対策でよく出るピアジェ構造主義の関係。