西洋古代史では、記憶や感情についても、研究があるようです。
UTokyo BiblioPlaza - 古代地中海世界と文化的記憶
南川高志・井上文則編『生き方と感情の歴史学-古代ギリシャ・ローマ世界の深層を求めて』山川出版社 : 早瀬晋三書評ブログ2018年から
南川高志・井上文則編『生き方と感情の歴史学―古代ギリシア・ローマ世界の深層を求めて』
井上文則氏の紹介。
「しかしながら、本書は感情史への貢献を主目的としているわけではなく、このテーマの研究を通じて究極的に目指されたのは、古代ギリシア・ローマ人を動かしていた原理であり、その動きを制約していた社会の規範である。そのため、本書は、後者を扱う第一部「社会と行動の規範」と前者の第二部「生き方の原理」に分けられており、その上で、それぞれの部に副題として、第一部には「恥・恋・妬み」が、第二部には「痛み・憎しみ・恐れ」の「感情」が付いているのである。」
特に注目。
おまけ
宮崎氏がかつて中国史に都市国家論を取り入れたように、東洋史も西洋古代史の研究成果を参考して、新たな視点をもつとしたら、何ができるか。
1970年代版『岩波講座世界歴史』古代④の「殷周国家の構造」(松丸道雄)や
岡本隆司の
筑摩書房 世界史序説 ─アジア史から一望する / 岡本 隆司 著
ではあまり評価されていない?
なお、井上氏は
第2回 ローマもオリエント? - 3か月でマスターする世界史 - NHK
でもおなじみ。
以上です。