国語教育 添削の根幹(『教え学ぶ技術』摘要)

国語教育 書くこと 添削マニュアル草稿1 - sazaesansazaesan’s diary

の参考。

国語教育 書けないの解決(『教え学ぶ技術』摘要) - sazaesansazaesan’s diary

の続き。

『教え学ぶ技術』苅谷 剛彦 | 筑摩書房

の摘要。

 

 

苅谷氏の前掲書の摘要

 添削に特に関係する部分をパラフレーズしておく。

p56-57

・文献で得た具体的知識を、どういう推論で抽象的議論につなげるか。

→書いたときの脳内での論理展開に意識的になろう。

・論理をつなぐ表現を追加することで、

段落の意味を論理的に明確化できる。

 

p83

チュートリアルを受けた後の受講者の課題

チュートリアルの反省+修正時に自分がどう考えたか+課題エッセイの書き直し

チュートリアルを経て、どこをどう考えてどう修正したかを明確化

 

p132

チュートリアルでの先生の質問の意味とは…

・生徒に生徒のフレームワークを説明させるため。

・枠組みを探すための読み方になっているかを確かめるため。

 

以下、ブログ主の個人的意見

前掲書の功績1:教師と生徒両方の仕事を明確化する

教師にとって

……文章のつながりが悪い、という抽象的・感覚的説明ではなく、

具体と抽象に分けて、それらがいかにつながるかを実際の文章を見ながら説明。

 

生徒にとって

……先生の職人技に任せるのではなく、

生徒自身が自分の頭の動かし方を意識化・言語化する

 

苅谷前掲書の功績2:添削は内容の増減だけではない

添削とは枝葉の削除と説明の補足だと思っていたが、

書き手がより考えを広げられるようにする必要がある。

 

参考:内田樹氏の説明の原則

追悼・橋本治 - 内田樹の研究室

「自分が知っていること」をとりあえず「かっこに入れる」

ひとまず以上。