読書
国語の問題にたまにでる永田和宏氏の文章の抜粋をまとめておきます。 学問とわからないこと 「いい講義とは……」(初出2010年) 共通の知識をもつこと 習った知識を活かす 「いい講義とは…」への補足 1/18追記 「いい講義とは…」への補足2 1/18追記 「いい講…
読書案内 - sazaesansazaesan’s diary で紹介した 世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内 | 晶文社につづき、 『教養としての大学受験国語』石原 千秋 | 筑摩書房 という本の各章参考文献をあげておきます。 第1章 『ヨーロッパ「近代」の終焉』(山…
伊藤仁斎は、教員採用試験にはあまり出ませんが、教育史では有名です。 修養の構造に引かれる、 山本 正身 (Yamamoto Masami) - マイポータル - researchmap の慶應義塾大学出版会 | 仁斎学の教育思想史的研究 | 山本正身 などが有名です。 山本氏の論文を紹…
国語教材の『こころ』は 石原 千秋 (Chiaki Ishihara) - マイポータル - researchmapが有名。 石原氏編の『夏目漱石『こころ』をどう読むか』 https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB15643989 という『こころ』論のまとめあり。 日本文学研究法|書籍一覧|京都 下鴨 …
東大入試にも出た 『反歴史論』(宇野 邦一):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 の4章で(入試は第3章) 三木清 歴史哲學 を引いています。(以下では青空文庫より、宇野の引いた箇所を抜粋) 宇野pp236-237 三木 第1章歴史の概念 3節冒頭 「先づ事實…
青空文庫から、明治の有名人が左伝を読んでいたことを示す記述を引きます。 福澤諭吉 福翁自伝 福翁自伝 の「左伝通読十一偏」 「歴史は史記を始め前後漢書ぜんごかんしょ、晋書しんしょ、五代史ごだいし、元明史略げんみんしりゃくと云うようなものも読み、…
齋藤孝さんが語る宮沢賢治~没後90年「賢治とわたし」~ | NHK では、 宮沢賢治 詩ノート (青空文庫) の生徒諸君に寄せる、〔断章一〕 「この四ヶ年が わたくしにどんなに楽しかったかわたくしは毎日を 鳥のやうに教室でうたってくらした誓って云ふが わた…
何のために読書するかについての記事を紹介します。 山路愛山 明治文学史 (青空文庫) 田口卯吉君と其著述(二)の(三)何物をも見遁みのがさゞる敏捷びんせふ 「天下の書は何人も自由に読むを得べし。然れども読者の多くは宝の山に入れども手を空むなしう…
狩野亨吉の 図書カード:安藤昌益(青空文庫) は、安藤昌益の書物がいつ再発見され、どういう内容かについて、当時の文系理系の状況や哲学も踏まえつつ、論じています。 以上です。
『「聴く」ことの力』鷲田 清一 | 筑摩書房 で引かれる参考文献を紹介します。 1章 医療のクリニック / 中川 米造【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア ・小林秀雄「考えるという事」 (1/23追記 『本居宣長…
『方丈記』鴨 長明 | 筑摩書房 で気づいたことを述べます。 〇住居への執着 「夫、三界はただ心ひとつなり。心、もし、やすからずは、象馬七珍もよしなく、宮殿楼閣ものぞみなし。今、さびしき住まひ、一間の庵、みづから、これを愛す。」 という草庵への愛…
文理選択 - sazaesansazaesan’s diary で紹介した「文系縮小圧力」や 進路 大学での学び - sazaesansazaesan’s diary で紹介した日高氏の言葉とも関係しますが、 研究の目的とは何か、役に立つ研究とは何かを考えるヒントとなる言葉を引きます。 『レトリッ…
国語教育でなぜ文学を学ぶか。そのヒントになりそうな記述を紹介します。 『レトリック感覚』(佐藤 信夫):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 p26「森羅万象のうち、じつは本名をもたないものの方がはるかに多く、辞書にのっている単語を辞書の意味どおり…
評論文で生命についてたまに出ますが、文学作品にも生命は出てきます。例えば、 『錦繍』 宮本輝 | 新潮社 という小説に、無理心中で死にかけた主人公が、そのときにみた生命について語る部分があります。 pp119-120 「霊魂なるものが、はたしていかなるもの…
生徒が勉強する理由=教師が教える理由、とすると、教師が教える理由とは? 教育力 - 岩波書店 という本では、教えたいから教える、と述べています。 p24- 25 「教師が学ぶことをやめると、教育力が落ちる。というのは、生徒の側はその先生の勢いのようなも…
(4/12追記 教採対策 自立と学力 - sazaesansazaesan’s diary に引かれる雁屋優氏も参考。) 評論文によく出る鷲田清一の重要概念の参考になった書物を紹介します。 「死なないでいる理由」鷲田清一 [角川ソフィア文庫] - KADOKAWA 「インターディペンデンス …
食育の参考になりそうな文章を引きます。 評論文の背景 思想とは? - sazaesansazaesan’s diary で紹介した内山節の食事作法の話。 農はいのちをつなぐ - 岩波書店 (平成米騒動の結果に関して) p118「ところが輸入したタイ国産の米がまずい(口に合わない)…
東大国語に出た 『反歴史論』(宇野 邦一):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 の著者 宇野邦一 - Wikipedia の宇野邦一『詩と権力のあいだ』現代思潮社 「親密で疎遠な阿呆―芥川龍之介」p62(原載は岩波の『芥川龍之介全集』月報、1997年8月)では、 芥川…
キャリア教育の参考にはならないかもしれませんが、 植村直己 - Wikipedia 【公式】植村直己冒険館 | 見て・触れて・体験するミュージアム | 豊岡市 | 兵庫県 という登山家の職業観を紹介します。 型破りの青春を語り尽くした巨篇『青春を山に賭けて』植村直…
教採対策 小論文の基本 - sazaesansazaesan’s diary の続編です。 相手の立場に立って論じるのは難しい、と感じさせる話を紹介します。 その他 植木等 - sazaesansazaesan’s diary でも引いた 朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:夢を食いつづけた男 からの引用…
土曜ドラマ 植木等とのぼせもん|番組|NHKアーカイブス というドラマに、 伊藤四朗演じる植木等の父が、スーダラ節は親鸞の教えだというシーンがありました。 (多分第1話)その(おそらくの)文献的根拠として、以下を引きます。 朝日新聞出版 最新刊行物…
前のブログ 読書 生きがいについて1 - sazaesansazaesan’s diary の増補です。 高校倫理で知った、『生きがいについて』の中のいい言葉を引用します。(引用は『神谷美恵子著作集1』みすず書房1980年初版)教採対策にもなりそう。 3章「生きがいを求める心…
大学の史学科では、「論文で社会を描きなさい」と言われました。社会について考えるヒントになりそうな研究者としては 菊谷 和宏 (Kazuhiro KIKUTANI) - 論文 - researchmap 竹沢 尚一郎 (Shoichiro Takezawa) - マイポータル - researchmap しんがりの思想 …
『山月記』を教える参考になりそうな本を紹介します。 佐野 幹 (miki sano) - マイポータル - researchmap の 「山月記」はなぜ国民教材となったのか - 株式会社大修館書店 宇野邦一『詩と権力のあいだ』現代思潮社 の「文字の背後の力を見つめる――中島敦」…
木村敏と鷲田清一が共通して引く人について。 ウジェーヌ・ミンコフスキー - Wikipedia という精神医学者は 生きられる時間 1 | 現象学的・精神病理学的研究 | みすず書房 生きられる時間 2 | 現象学的・精神病理学的研究 | みすず書房 という本が 時間と自…
太宰治作品の中で、死ぬのをやめるシーンを抜粋します。(リンクは青空文庫) 太宰治 トカトントン 「死のうと思いました。死ぬのが本当だ、と思いました。前方の森がいやにひっそりして、漆黒に見えて、そのてっぺんから一むれの小鳥が一つまみの胡麻粒ごま…
ゲノムが語る生命 ―新しい知の創出 – 集英社新書 の参考文献にあがっていたもののうち、特に注目したいものを紹介します。 『〈身〉の構造 身体論を超えて』(市川 浩):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 『知の構築とその呪縛』大森 荘蔵 | 筑摩書房 『心…
【近頃考えていることをちょっとまとめて】 | JT生命誌研究館 に上皇后さまの講演が引かれています。 ゲノムが語る生命 ―新しい知の創出 – 集英社新書 pp157-166でも、 待望の復刊! 国際児童図書評議会での美智...『バーゼルより 子どもと本を結ぶ人たちへ…
思想の読み方の一例として CiNii 図書 - しょうせつ教育原論202X の「読むとはどういうことか」を紹介します。 そこでは、 ショーペンハウアーの『読書について』 読書と社会科学 | 本の要約サービス flier(フライヤー) を引き、さらには、 「地平の融合」と…
現代文でたまに出る小浜逸郎氏の なぜ人を殺してはいけないのか | 小浜逸郎著 | 書籍 | PHP研究所 の第4問 人を愛するとはどういうことか、では プラトン パイドロス ショーペンハウアー「パレルガ・ウント・パラリポメナ」(引用は『愛と生の苦悩』人文書…